生き方・稲森和夫

大切なものは、心。

人々の熱い信頼を集める人物、稲森和夫さんに注目。

移ろいやすく儚いようであり、また何よりも強靭で頼りになるものでもある。
信頼できる心の持ち主である人が集まるよういにするには、まず自分の心を
磨かなくてはならないのですね。
無私無欲な人ってそれだけで格好いいと思います。
尊敬に値します。

自分が空っぽだと思ってしまった時、
第一に誰かに空虚感を埋めてもらいたいと思います。
そうすると、「誰かそばにいてくれたら、もっと勉強してれば、
もっと良い服があったら幸せなのに」とか、そんな考えに陥ったりするものです。

問題の渦中にいるときは、問題解決を見出すことが難しいのです。
自分が置かれている状況を一歩離れて見ると、
新しい目で問題を見ることができます。




素晴らしい経営哲学をもってJALをどう導いていくのでしょうか??





フィロソフィキーワード



稲盛は自らの経営哲学のエッセンスを箇条書きにまとめました。
項目の一部をご紹介します。

経営のこころ | すばらしい人生をおくるために |
一人一人が経営者 | 日々の仕事を進めるにあたって

経営のこころ


・ 心をベースとして経営する
・ 公明正大に利益を追求する
・ 原理原則にしたがう
・ お客様第一主義を貫く
・ 大家族主義で経営する
実力主義に徹する

・ パートナーシップを重視する
・ 全員参加で経営する
・ ベクトルを合わせる
・ 独創性を重んじる
・ ガラス張りで経営する
・ 高い目標をもつ




すばらしい人生をおくるために

心を高める



・ 「宇宙の意志」と調和する心
・ 愛と誠と調和の心をベースとする
・ きれいな心で願望を描く
・ 素直な心をもつ

・ 常に謙虚であらねばならない
・ 感謝の気持ちをもつ
・ 常に明るく

より良い仕事をする



・ 仲間のために尽くす
・ 信頼関係を築く
・ 完全主義を貫く
・ 真面目に一生懸命仕事に打ち込む
・ 地味な努力を積み重ねる
・ 自ら燃える
・ 仕事を好きになる
・ ものごとの本質を究める
・ 渦の中心になれ

・ 率先垂範する
・ 自らを追い込む
・ 土俵の真ん中で相撲をとる
・ 本音でぶつかれ
・ 私心のない判断を行う
・ バランスのとれた人間性を備える
・ 知識より体得を重視する
・ 常に創造的な仕事をする

正しい判断をする



・ 利他の心を判断基準にする
・ 大胆さと細心さをあわせもつ
・ 有意注意で判断力を磨く

・ フェアプレイ精神を貫く
・ 公私のけじめを大切にする

新しいことを成し遂げる



・ 潜在意識にまで透徹する強い持続した願望をもつ
・ 人間の無限の可能性を追求する
・ チャレンジ精神をもつ
・ 開拓者であれ

・ もうダメだというときが仕事のはじまり
・ 信念を貫く
・ 楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

困難に打ち勝つ



・ 真の勇気をもつ
・ 闘争心を燃やす
・ 自らの道は自ら切りひらく

・ 有言実行でことにあたる
・ 見えてくるまで考え抜く
・ 成功するまで諦めない

人生を考える



・ 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
・ 一日一日をど真剣に生きる
・ 心に描いたとおりになる
・ 夢を描く

・ 動機善なりや、私心なかりしか
・ 小善は大悪に似たり
・ 反省ある人生をおくる
・ 純粋な心で人生を歩む




一人一人が経営者


・ 値決めは経営である
・ 売上を極大に、経費を極小に(入るを量って、出ずるを制する)
・ 日々採算をつくる

・ 健全資産の原則を貫く
・ 能力を未来進行形でとらえる
・ 目標を周知徹底する




日々の仕事を進めるにあたって


・ 採算意識を高める
・ 倹約を旨とする
・ 必要なときに必要なだけ購入する
・ 現場主義に徹する
・ 経験則を重視する

・ 手の切れるような製品をつくる
・ 製品の語りかける声に耳を傾ける
・ 一対一の対応の原則を貫く
・ ダブルチェックの原則を貫く
・ ものごとをシンプルにとらえる

生き方―人間として一番大切なこと

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