武士道

カレー屋さんで、
孟子について熱く語っているおじさま方がいらっしゃいました。
夕飯時に行ったら混んでいてはいれませんでしたので、
時間をずらして改めました。
お腹もペコペコになり、もくもくと食べてしまいました。
美味でした〜。
その間、お話はずっと続いておりました。
酔っているらしく、肩を寄せ合って教育についてや、地域活動についてなどの
お話合いを熱心に?されていらっしゃいました。

こちらの本でも孟子に出会うことに・・・

私は日本人なのに無知で・・・
情けないですね。
一番身近な文化、風習、伝統を見直さなければいけないと感じています。
今からでも遅くはありませんよね。
日本をもっと知るべきだと、知りたいと思う今日この頃。
最近、戦国ブームがありました!
大河ドラマも人気の龍馬伝ということで歴史ブームなのですね!


歴史のことはまだまだ勉強不足ですが、
武士道を読みました。

日本では宗教を習う授業はなく、
信仰心が薄いというか、無宗教のような私たち日本人の道徳観念について、
外国人が疑問に思って、彼らに大和魂を伝えるための手段として武士道という
強靭な精神力を生んだ掟のようなものをはじめは英語で書かれた本でした。
たくさんの引用や外国との比較ばかりで少々読みにくかったです。
想像していた内容とは違っていました。
ですが、私にとってわかりやすい形でもあったのかもしれません。




あらゆる困苦、逆境にも忍耐と高潔な心をもって立ち向かう。




日本人の気質というか、控えめで生真面目な要素、耐え忍ぶ心理のルーツですね。
一番大切なことは名誉
名誉のためならば死ねる
恥をかくくらいなら死んだほうがマシだ・・・というのとはまたちがう。
自分のために死ぬのではなく、
自分の心・魂を相手に差し出す・・・
そんな腹の中の証明であるかのような尋常ではない(自殺)行為があったり・・・



負けるが勝ち・血を見ない勝利こそ最善の勝利




日本のサムライに関して誤解をしていました。
チャンバラ・時代劇の影響でしょうか・・・

物凄く切れ味のよい芸術品のような刀(武器)とともにいつも行動していても、
実際に刀をもちいる機会はごく稀だったようですね。
道徳教育がこの武士道を通してしっかりとなされていたのでしょう。
階級社会ということもありますが、やはり権力は正しく使われなければ、
人は納得してくれません。
人々の手本となり、尊敬されるようにならねばならない立場上、
厳しく自尊心・責任感・礼儀作法をたたき込まれたのでしょうか。





刀は、その人物が心中にいだいている忠誠と名誉の象徴。





自分自身の心を磨くために剣術や礼儀作法の訓練をし、
心を研ぎ澄ましていたのですね。
ただただ野蛮な人物もいたかもしれませんけど、
そういう人は修業が足りず、卑怯で虚勢を張る者とされ、
武士道は刀の不正不当な扱いに対して厳しく非難し、忌み嫌いました。




男らしさ・強さ・闘争本能




活力を生むものは精神である





精神がなければ最良の装備もなんら役には立たない。

私たちの祖先はとってもとっても勇敢な戦士であり、
実はもっとも進んだ思想を持っていたのかもしれません。


ただ今の時代、
あれをしてはいけない、これも禁止、
たくさんの禁欲は時代遅れなのかもしれないです。

欧米化が進んで個を大切にする教育になりつつあります。
自由すぎる現在、
道徳として教えるのはもはや難しすぎるような気もします。
ダメなことは法律で禁じて、
法の目、人の目をぬすみ悪さが行われてしまっています。




神さまはお見通しです。


(自分自身の良心)





忘れていた日本人の礼儀正しさ、親切・丁寧さ、精神を思い出して
知的な行為として自ら示していかなければ・・・
そのためには、
私の場合、もう少し日本の文化に触れなければ!!


それでも日本人ならばきっと
魂は大切なものが何なのか知っているのかもしれない。
だから、きっと感動したり、涙がでたりするのかもしれません。

日本人は桜が大好きです!
大和魂はきっと眠っているのかもしれませんが、
やっぱりそれぞれに持っているのだと思います。



龍馬伝吉田松陰という人物が登場しました。
近代的な日本人第一号って感じでしょうか。
自分の心がまっすぐに、
やりたいという道へと伸びている。
その後、どんなことになろうと後悔はないし、いいわけもない!
時期が来たらパッと咲いて、美しく散る。
自ら死刑覚悟でお縄になりに行った彼は、
切腹して自分の潔白・自分の中の正義を証明したかったのでしょうか。

死刑前夜の歌
かくすればかくなるものと知りながら
やむにやまれぬ大和魂



武士道は日本の歴史の中で長い年月をかけて発達してきたもので、
初めのころの掟というか心得のようなものが日常の心の問題としても
成立してきたようなのです。
日本の風土によって生まれ、育まれ・・・
それ自体が美学であり、
神道にも仏教にも心の通うものがあった、ということなのですね。




上品な味のカレー屋さんhttp://www.curry-sokura.com/index.html